猫にもあるんです。。。フィラリア症。。。

こんにちは!

 

だんだん日も長くなり、まだまだ寒いですが春の予感はしてきましたね!

 

突然ですが、猫もフィラリアに感染することはご存知ですか?

 

フィラリアとは「犬糸状虫」ともいい、蚊が吸血することで感染して犬の体内で成長します。そして最終的に心臓や肺動脈に寄生し、食欲不振や咳、血尿、呼吸困難など命に関わる症状を引き起こす病気です。

 

本来フィラリアは犬の体内でしか成長できないので、猫の体内に入っても死滅することがほとんどです。しかしごくまれに成虫にまで成長するフィラリアが存在し、心臓や肺動脈に寄生してしまうと、フィラリア一匹の寄生でも呼吸困難や咳、食欲不振、体重減少などの症状がみられ、悪化するとまれに突然死を招きます。

 

もし症状が出てしまうと診断も治療もなかなか難しいのが猫のフィラリア症です。診断として抗体検査や抗原検査、レントゲンやエコーなどの画像検査がありますが、どの方法でも確実に診断するということが困難です。

 

治療が難しいことから、最も重要なのが「予防」です。

 

調査によると、お家で飼われている(屋外、屋内飼育問わず)猫の約10%にフィラリアの感染が認められたそうです。また逆にフィラリア症と診断された猫の25%は室内飼育だったとの報告もあり、完全室内飼育だから大丈夫というわけでもなさそうです。

 

予防の方法は、1ヶ月に1回、首のうしろの皮膚に滴下する液体のタイプが主流です。多くはフィラリア予防と一緒にノミやダニ、消化管内寄生虫なども同時に予防できるものですので、室内飼育の猫はフィラリア予防のついでにノミ・ダニも、外に出る猫はノミ・ダニのついでにフィラリアも、といった感じでまとめて一緒に予防してしまうといいかと思います。

 

意外と知られていない猫のフィラリア症。感染すると突然死につながる恐ろしい病気ではありますが、犬同様、毎月の投薬で簡単に予防できます。大切な小さな家族の命を守ることができるのは一緒にいるご家族だけです。動物病院は病気予防の啓蒙活動しかできません。もし「予防しよう!」と思っていただき、そのお手伝いができたら幸いです。